Asakusa.rbとは私にとってどんな場所なのか

Asakusaの方面から来ました

今回、RubyKaigiに来た人は何度かこの画像を目にしたかもしれません。

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昔からAsakusa.rbに良く参加している人が発表資料を作る時に、良く使われている画像です。 いかにもシンボリックでアングルが良い写真なので、これが定番として使われています。私とモリスさんも今回のRubyKaigiで使わせてもらいました。

最近のAsakusa.rbに良く参加していて、今回のRubyKaigiに登壇していたメンバーは私が覚えている限りで以下の通り。(id表記 敬称略)

  • @tagomoris & me
  • @hsbt
  • @koic
  • @spikeolaf
  • @youchan
  • @aycabta
  • LT Speakers
    • @tad
    • @284km
    • @youchan

全員の資料を見てないので、全ての発表でこの画像が出てたかは分からないですが、めっちゃ多いですね。1日二人以上のペース。(抜けてたらマジでごめんなさい)

(2018/6/7 1:26 追記) 正確にはAsakusa.rbは通常のmeetupに一度でも参加したことがある人がメンバーであり、その定義から行くとAsakusa.rbと関係が無いトークの方が少ないレベルですね。また、参加したことがあるメンバーの居住地がAsakusaと呼ばれるというローカルルールがあります。そのため、世界各国にAsakusaがあるのですw (浅草のAsakusaに住んでいる俺)

そんなこんなで、Asakusa.rbというコミュニティの存在感がかなり示された結果、懇親会で何度も質問を受けることになりました。「Asakusa.rbって普段どういうことしてるんですか?」と。 後、Asakusa.rbがヤバイハッカー集団っぽくて怖いという話も良く聞きますね。

直接質問くれた人には色々と自分が思っていることを話しましたが、なんか需要ありそうだしせっかくのタイミングなので私にとってのAsakusa.rbをブログに書いておくことにしました。

Asakusa.rbはmeetup

Asakusa.rbは毎週火曜日に、大体神田から上野辺りの範囲で会議室やコミュニティスペースを借りて開かれているmeetupです。 ググるesaの公開ページが出てくるので、そこにメンバー登録して、毎週のmeetupの開催案内に「参加します」とコメントすれば、後は当日にフラっと行くだけです。 仕事が忙しい時は参加できなかったり、体調不良だったりする時もあるので、私も常に毎週参加している訳ではないですが、良く参加するメンバーが居たり、たまに参加するメンバーが居たり、色々です。

基本的には場所と時間のお知らせだけ書いてあり、テーマはありません。 各自、何かやることや話したいこと、相談したいことを適当に持ち込みます。コメントに「今日はgemのメンテやります」とか「資料作成やる予定です」とか書くことが多い。 とは言え、別に何も無くてもブラっと参加して良い会です。毎週時間になったら集まれる場所がある、というのがAsakusa.rbです。

meetupとは

Asakusa.rbはいわゆる勉強会ではありません。勉強する時間を確保するための場所として使っても全然OKだと思いますが、Rubyに関わることを中心にして人と人が会って話をする場所がAsakusa.rbです。

持ち込んだことや最近コード書いてて思ったこと等をベースに、雑談するのがメインと言っても良いでしょう。

初めてAsakusaに来る場合は、相談事があると一番入っていきやすいんじゃないかなと思ってます。皆色々教えてくれますし、これ以上ないぐらいに詳しい人から話を聞くチャンスがあります。 最近、仕事でこういう問題があったからgem作ってみたんだけどどうですかねーとか、こういう時どうやってデバッグしてるんですかーとか、そういう話があると「オッ」ってなった人が教えてくれたり、それは分からんなー(分からんもんは分からんw)ってなったりします。

他の人同士が話している内容でも、自分が興味ありそうなら首を突っ込んで話に混じっていくのが一番楽しめると思います。そういう事を切っ掛けに普段からある疑問なり困り事を質問するのも良さそうです。

とは言え、毎週技術の話ばかりをしている訳ではなく、どこかの美味い食事処の話やゲームの話、ガジェットの話をしてたりする時間も良くあります。

Asakusa.rbと飲み会

最近のAsakusa.rbには、主催の松田さんを筆頭にお酒と美味しいご飯が好きなメンバーが大勢居ます。なので終わった後に飲んで帰りますかーという日もしばしばあります。(毎回ではない) ただ結構meetupの終わりが遅いので、22:30ぐらいから飲みに行ったりすることがあります。 Asakusa.rbは地域コミュニティなので近所に住んでる人が多く、良い店にあたると終電という概念が存在しなくなるので、そちらにも参加する場合はタイムマネジメントが重要です。他の人の終電を気にする人は余り居ないと思われますw

こんな感じでお酒を飲んでワイワイ喋るのが好きな人も多いです。

RubyKaigiとAsakusa.rb

何故、RubyKaigiでこんなにAsakusa.rbメンバーの登壇者が多いのかというと、メンバーに高いレベルでコードと向き合ってる人が多いというのもあると思いますが、大きな要因は毎週松田さんと会う機会があるという点にあると私は思っています。

毎週、松田さんがRubyKaigiのために奔走している姿をチラチラ目にしている中で、CFP出して欲しいという話を毎度聞くことになる訳で、こりゃ是非とも出してKaigiを盛り上げる力になりたいと思う訳です。更にRubyKaigiがどういう思いを持って運営されているか、どういう発表内容が望まれているかという点について、質問したり聞き易い立場に居ます。 なので、技術力という点を抜きにしても、RubyKaigiを楽しんでいく上で恵まれたコミュニティであり、そういう部分が表われているのかなあと思います。

(ただ、RubyKaigiのトーク審査は鬼厳しいので、それだけで通る程甘くはない……。)

Asakusa.rbは怖い?

現時点の私としては全く怖くなくて、ただ単に楽しい集まりなのですが、かつての自分を思い返すと、そういう気持ちも分からなくはないという感じです。 私が初めてAsakusa.rbに行ったのはもう4年から5年前ぐらい(良く覚えてない)だと思いますが、初めての頃はちょっとビビりながら参加していたと思います。 その感覚をより正確に言うなら「畏れ多い」とかでしょうか。端的に表現すると「怖い」ってなるのは分からなくはない。

ただ、実際の所、Rubyが好きな人が集まってワイワイ雑談してるのがメインの会であり、本当に怖いことなんか特に何も無い訳です。バリバリコードレビューしている訳でもなく、全員が常にRubyをハックしている訳でもないです。私も仕事が終わってなくて普通に仕事しながら回りの雑談を聞いている、みたいな時がよくあります。

もし、コードを書いている様に見せかけたり、言い方が悪いかもしれませんが日々の活動がハッタリっぽい人だと話に入っていきづらいかもしれませんが。そういう振舞いは嫌いな人が多いと思います。

何だかんだでコミュニティって、継続的に参加しているメンバーがいて、ある程度話がしやすい関係性というものが既に構築されている場所です。新しいメンバーを歓迎する工夫があったとしても、やっぱり慣れない集団に参加していこうとするのは勇気が必要な行為だと思います。(特に我々はコミュ力に難のある側の人間なので……)

Asakusa.rbに限らず、何度も参加して入れそうな話題に首を突っ込んで、ちょっとづつ慣れていくというのはどこのコミュニティでも必要なことじゃないかと思います。ただ、皆Rubyが好きでコードを書くのが好きでそれに関する話をするのも好きだ、という前提があるのでそこを取っ掛かりに話をしやすいのは、どこのRubyコミュニティでも共通のことだと思います。Asakusa.rbももちろんそうです。

Asakusa.rbでは新しいメンバーが来ると、全員自己紹介して普段何をしているのかとか今日はこういう話がしたくて来た、という時間を取っています。そこを切っ掛けに声をかけにいくのも良いと思います。 しかし、その時間は松田さんが来たタイミングで始まるので、たまにその時間がえらく遅くなる時があるのがハードルの一つかもしれないw

後、飲み会が不定期でしかも時間がかなり遅いので、そこから交流するのもハードルが高いかもしれない……。

Asakusa.rbと海外からのゲスト

松田さんを始め、海外カンファレンスで登壇経験があるメンバーも多いので、たまに海外から日本に遊びに来た人がmeetupに参加してくれることがあります。そういう時は常に英語って訳ではないですが、英語比率が上がりますし、自己紹介も英語になります。(私は余り上手くないです……)

英語が得意でない場合は、初参加のタイミングとしては、ちょっとハードルがあるかもしれません。ただRubyKaigiで多少なりとも海外から来たRubyistと交流をするための練習としては良い経験が得られると思います。私もじわじわ慣れてきたのかなーという感じです。毎年のRubyKaigiでちょっとづつ海外から来た方と話をする時間を増やすことが出来ているのはAsakusa.rbのおかげもあると思います。

ちなみに、Asakusa.rbに海外ゲストが来る時は交流の比率を上げるために、早めの時間から飲み会に移行することが多いですね。

Wellcome Asakusa.rb

色々と書かせていただきましたが、これらは私が感じているAsakusa.rbです。これが正しいという訳でも無いですし、回によってイメージが変わることもあります。何度も参加していればきっと楽しくなるし得られるものもあると私は思っていますが、全ての人にとってそうでないこともあるでしょう。

私としてはとても楽しい会なので、これからも定期的に参加するつもりだし、新しく色々な人が参加してくれて刺激が得られるのも嬉しいことなので、RubyKaigiやこのエントリ等を通じて興味を持った人がいれば、是非気楽にAsakusa.rbに参加してみてください。もちろんAsakusa.rbに限らず、他にも多数存在する地域.rbにも興味があれば是非参加してみてください。それぞれ特色ある集まりです。楽しんで刺激が得られる空間が見つかるかもしれません。

やっぱり仲間が居ると楽しいものだし、ただでさえ最高に楽しいRubyKaigiがもっと楽しくなります。

Wellcome Ruby Community !!