偏りに満ちたWayland時代のLinux Desktopおすすめアプリ 2024

最近、wayland移行も大分安定して、デスクトップで利用するアプリも多少変化したので、最近利用しているものをまとめておこうと思う。 基本的にGNONEやKDE Plasmaみたいな重厚なデスクトップ環境は使わないタイプなので、そういうラインナップになっている。

開発で必須、みたいなやつはこの記事には余り入れてない。

ウインドウマネージャー

Hyprland

waylandで動作するタイル型ウインドウマネージャー。ヌルヌル動くのが気持ち良いだけでなく、機能的にもよく出来ている。開発が活発なのも良い。 waylandで画面共有のために利用されるxdg-desktop-portalのために独自実装を持っていてswayでは出来なかったウインドウ単位の画面共有が出来る。

という訳でwaylandのタイル型ウインドウマネージャーといえばswayがメジャーだが、最近はHyprlandを利用している。

IME

fcitx5

元々ibusユーザーだったのだが、waylandの入力プロトコルへの対応状況ではfcitxの方が良さそうに感じる。

ブラウザ

Firefox

Chrome及びChromiumはwayland対応が非常に微妙で、XWayland経由で起動しないと日本語を打つのにめちゃくちゃ苦労する。 英語しか打たないなら気にしなくていいのだが。 なので、Wayland環境ならFirefoxを使う方がいい。ベンダーニュートラルなのを応援するのも大事。

ステータスバー

waybar

wayland対応のステータスバー作成アプリ。設定が簡単なのが良い。やたら凝ったことをしないならこれで十分。

デスクトップ通知

dunst

wayland環境でもちゃんと思った通りに動作するし、デスクトップ環境に依存しないのが良い。

ターミナル

alacrittyも悪くないのだが、footの方はwayland専用で若干alacrittyより高速らしい。 sixel対応しているのが良い。

chafa

画像をiterm形式かkitty形式かsixel形式かsymbols(ターミナルの色指定で無理矢理出すやつ)の形式に変換して表示してくれる。 とりあえずターミナルで画像が見たい時は使える。sixel対応のfootだと便利。 とりあえずターミナルで画像を簡単に見たい時に使える。

delta

diffをside-by-sideで出せる様になるやつ

zoxide

autojumpとかzのモダンなrust実装。fzfが入ってれば履歴からも簡単に探せてディレクトリジャンプ出来る。

starship

入れるだけでshellのプロンプトを良い感じにしてくれるプロンプト生成ツール。 相当こだわりが無いならこれで良いと思う。

sheldon

汎用的なshell plugin管理ツール。zshrcの整理に使っている。。

pueue

CLIの実行をキューイングして、任意の並列数で順番に実行してくれる。たまに便利。

シェルのチートシート管理ツール。AWSのコマンドの連鎖とかを記述できるので、aws cliでlist upしてfuzzy finder噛まして検索したarnに対して操作コマンドを実行みたいなスニペットを簡単に書ける。

スクリーンショット

grim + slurp + swappy

slurpで指定したデスクトップ領域をgrimで画像にしてswappyで加工・書き込み。 コマンドにすると以下の様になる。

grim -g "$(slurp)" - | swappy -f -

色々必要でややこしいので、flameshotのwayland対応を使うのも良いかも。

ターミナルファイラー

yazi or ranger

基本的にはrangerで良いと思っているが最近余りリリースが無いので、新しいもの好きならyaziが良いんじゃないかと思っている。 rustで実装されていてやたら早いのが売りだが、MIME特定にfileコマンドを利用していて、NASにアクセスするとそこが遅い。 拡張子だけでMIMEを決めるプラグインがあるのでそっちを使う手もある。

GUIファイラー

thunar

ほとんど使わないのだが、ブラウザなどにD&Dしたい時にターミナルファイラーだけだと困るので用意してある。他のファイラーだとwaylandで動かなかったり、GNOMEとかKDEの必要無い依存がガッツリ入ったりするので、バランス取れてるのがthunarだった。

動画プレイヤー

mpv

これは昔から変わらない。これ一択だと思う。

音楽プレイヤー、オーディオ関連

mpd + cantata

mpdならDSDのハードウェアデコード再生が出来るし、システム移行しても潰しが効きそうってことで採用している。まあ、そんなDSDハイレゾ音源ほとんど持ってないんだけど……。 再生のフロントエンドはcantataを利用している。開発がほぼ止まっているのだが、これより便利なフロントエンドが無い。ここは不安な点の一つ。

qpwgraph

pipewireの接続状態を可視化してくれるツール。GUIで音声出力先を一時的に切り替えたり、pipewireのプラグインとして実行しているノイキャンに繋いだりバイパスしたりできる。

音源タグ編集

kid3-qt

特筆すべき点は無いけど必要十分という感じ。

画像ビューワー

vimiv-qt or nsxiv or mcomix

waylandネイティブで起動できて軽さとシンプルさで選ぶとvimivだった。 wayland対応にこだわらないならnsxivでも良い。 zipにまとめた画像ファイルはmcomixで見ている。

壁紙設定

swww + waypaper

wayland環境での壁紙設定にはそれ用のアプリが要る。 hyprpaperとかswaybgの方がシンプルな気はするけど、壁紙切り替え時にエフェクトが入るという地味かつ無駄なオシャレ感でswwwを利用している。 壁紙の選択はwaypaperがswwwバックエンドに対応していたのでこれを利用している。

mpvpaper

動画ファイルを無限ループする壁紙にしてくれる。live wallpaperで検索するとオシャレな壁紙が手に入る。 タイル型マネージャーを使ってると、正直リソースの無駄なのだが、オシャレ感が欲しい時にw

ランチャー

wofi

シンプルで応用が効くし、そもそもがwayland向けなのでrofiみたいにwayland forkを利用したりする必要がない。 desktopエントリの起動だけじゃなくてPATHにあるコマンドの起動にも使える。

クリップボード管理

wl-clipboard + cliphist + wofi

wl-clipboardで変更をwatchして変更があったらcliphistに溜める。 キーボードショートカットでcliphistから読み出したものをwofiに渡して表示する。選択したらそれをclipboardに書き出す。という感じ。 ただ、cliphistに溜めたやつを細かく制御できないので、パスワードマネージャーからコピーした値などにセキュリティ上の懸念が多少ある。

Bluetooth

blueman

linuxBluetoothを使うなら、まずbluezが必要でそのCLIだけで十分な場合もあるが、GUIで操作したい時はbluemanを使っている。 GTKに多少依存しているぐらいでシンプルなのでデスクトップ環境を選ばないのが良い。余計なものを余り入れなくていい。

プレゼンツール

pdfpc

PDFをkeynoteのプレゼンモードみたいに表示できるツール。発表者メモも書ける。

VPN

tailscale

これを入れておけば困ることはない。革命的に便利過ぎる。個人用途なら大抵の場合無料で十分。200台ぐらいデバイス持ってる変態はお金出してくださいw