パーフェクトRubyの心残り

この記事はパーフェクトRuby Advent Calendar 2013 - Adventarの6日目です。

Rubyサポーターズの一員としてパーフェクトRubyという本を執筆する幸運に恵まれました、joker1007です。
そもそもはryopekoさんに指名していただいて途中からの協力者という形で参加しました。
私が主に担当してたのは、12章から14章までの、Rubyの周辺ツールやgem周りの部分です。

原稿が揃うまでは、仕事終わってから夜中に黙々と格闘する日々が結構多くて、中々辛いこともありましたが、形に残るアウトプットが出せたことを非常に嬉しく思っています。声をかけていただいて本当にありがとうございました!


さて、こうして世に出たパーフェクトRubyなんですが、技術書の常というか既に古くなってる情報がそれなりに存在します。
特に、発売した後になってふざけんなよ!と言いたくなるぐらいがっつり変わった代物が一つありまして…。

皆様ご存知のGitHub - capistrano/capistrano: Remote multi-server automation toolという奴です。

Capistranoの記事書くの本当に大変だったんですよ。
良く使われてるツールの割にドキュメント少ないし、技術書に動かないサンプル載せるとまずいからって、ちゃんとVMにノード3つぐらい作って一つ一つ実行して結果を確認しているわけです。時間も大分かかったと思う。

それなのにCapistrano3ですよ。
今までと全然互換性無いわ、Rails向けの機能は分離されるわ、そもそもコマンドも変わってるわで、本当ふざけんなよ!ですよ。

えー、あんだけ頑張って書いたのに、もう期限切れかよー…。と嘆き悲しみました。
マジ辛い…。
せめて、1年早く3を出しておいてくれれば…。
まあ、まだ2系は結構現役で活用されてると思うので、全く無用になったわけでは無いと思いますが。

というわけで、Capistranoについて参考にする場合には、バージョンに注意してくださいね。


後、もう一つギリギリのタイミングで載せられなかったのがGitHub - deivid-rodriguez/byebug: Debugging in Ruby 2についてです。
Ruby-2.0.0時代のデバッガーとして最近主流になってきているbyebugですが、パーフェクトRubyを執筆し終わった時点ではまだ存在を知らなかったため、デバッガーについて書いたコラムで紹介し損ねてしまいました。
そして、入稿が終わって発売までのタイムラグの中でbyebugについて知りました。
byebugを利用し始めたのはそれなりに早い方でしたが、後1ヶ月早く知ってればなあ、と思ったものです。

2.0系のRubyを使っていてデバッガーを探している方は、まずbyebugを使ってみるのが良いと思います。


心残りを吐露する機会があって、少し気が済んだかなw
次のAdvent Calendarはyui-knkさんです。よろしくお願いします。