2021年を戦うためのRyzen9 5900Xマッシーンを組んだ

年末、たまたま見つけたRyzen9 5900Xを勢いで買ってしまったので、そのまま流れで新しいPCを組むことにしました。 年始っぽくて良いかなとも思ったり。

構成は以下の通り。

Mother: ASUS ROG Strix X570-F Gaming (27k円)
CPU: Ryzen9 5900X (89k円)
Memory: ADATA DDR4-3200 64GB (non-ECC)  (24k円)
GPU: Sapphire AMD RADEON RX6900XT (150k円)
Cooler: NZXT Kraken X73 (24k円)
CASE: Fractal Designe Define 7 (23k円)
NVMe: CFDの1TB (16k円)
Power Supply: Owltech seasonic FOCUS PX-850 (21k)

合計で375000円ぐらい。全部増しMac Book Proよりちょっと高く付いたか、という感じです。 ノートPCと違ってディスプレイが別であることを考えると、割と奮発してしまった気がする……。

というかRADEON RX 6XXX系が全然売ってなくて、たまたま見つけたRX6900XTをこれまた勢いで買ってしまったので、予算が5万ぐらい増額されてしまった。 まあ、年始に今後数年使うものを組み上げるなら、範疇だろうとは思います。

中味はこんな感じ。

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結構レイアウトが工夫できるケースを買ってしまったので配線に悩んだり、先にAll-In-One水冷クーラー付けてしまってラジエーターの設置にえらい苦労したりしましたが、無事完成し起動しました。

top - 22:30:20 up  8:32,  3 users,  load average: 0.00, 0.16, 1.37
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MiB Mem :  64283.2 total,  61441.9 free,    585.0 used,   2256.3 buff/cache
MiB Swap:      0.0 total,      0.0 free,      0.0 used.  63090.7 avail Mem

良いですね、12コア24スレッドと64GBのメモリ。

OSはいつもの様にGentoo Linuxを入れました。

% uname -a
Linux durandal 5.10.6-gentoo #1 SMP PREEMPT Mon Jan 11 02:51:36 JST 2021 x86_64 AMD Ryzen 9 5900X 12-Core Processor AuthenticAMD GNU/Linux

(良く見ると分かりますが、hostnameはdurandal。前のPCがfragarachだったのでジャンル的に近いものにした。代々続く厨二ネーミングです。)

Gentoo入れる時のトラブル

そもそも、zen3のCPUとRDNA2のRADEONが新し過ぎるので、Linuxカーネルはかなり新しいところを突っ込まないと色々と認識してくれませんでした。

5.4系でもCPU自体は認識して、FrameBufferのコンソールまでは立ち上げられます。 しかし、CPUの温度センサーが認識しなかったり、GPUカーネルモジュールがカードを認識してくれなかったりと、流石に運用できない感じですね。

なので、現行のgentoo-sourcesの中でほぼ最新まで上げました。まあ5.10系はLTSなのでその内Gentooでstable扱いの奴が出るでしょう。

その他のディストリだと、ArchかUbuntuFedoraの最新辺りを使えば、大体5.9以上になってるバージョンだと思うので多分大丈夫だと思う。

カーネルコンパイル時のconfigは、 AMDGPU - Gentoo Wikiに書かれている内容を良く読めば何とかなりました。(都度カーネルコンパイルしてる人はGentooユーザーぐらいだと思いますが……。)

忘れ易いのがfirmware類です。linux-fimwareパッケージを入れて、Firmware Loaderの設定にbinファイルの相対パスを入れてfirmwareを組み込んでkernel compileする必要があります。

その他、センサー類はCONFIG_K10TEMPとCONFIG_NVT6775を有効にしておけば大体問題無いと思います。

最近は、大体NVMeで共通のモジュールでストレージも動くので、後はそんなに困ることは無いと思います。

後は、水冷クーラーの流量調節ですが、 以下のツールを使うと良さそうです。 github.com

# liquidctl status
NZXT Kraken X (X53, X63 or X73) (experimental)
├── Liquid temperature    31.2  °C
├── Pump speed            1600  rpm
└── Pump duty               50  %

こんな感じです。

アイドル時はCPUは35度ぐらいで安定。全コアをフルでぶん回したら75度ぐらいで安定って感じです。 流石にフルパワー出すと、それなりに温度が上がる。

Terminal回りは大分使える様になったので、後はGUI回りを色々と整備していく所です。 この際だからwayland試してみようかなあとか思ってますが、上手くいくだろうか……。waylandだとawesome-wmが使えないんだよなあ……。

おまけ: Rubyベンチマーク

TwitterRubyコミッタのk0kubunさんから、Ryzen 9 5XXXでのoptcarrotベンチの結果が気になるという話を伺ったので、軽くベンチを取ってみました。 結果は以下の通り。

gist.github.com