先日、IBM ServeRaid M1015というRAIDカードをヤフオクで落札しました。
SAS/SATAで8玉まで挿せて、SAS Expander等を噛ませば32玉まで認識可能。
というか中身は、LSI MegaRAID 9240-8iの機能限定版OEMらしいですが。
しかし、これRAID0ボリューム作らないとディスクが認識できないようなので、
このままだとZFSで使うにはちょっと微妙です。
ZFSで使うなら、素のディスクがそのまま見えて欲しい。
冗長性はZFS側で取るから、ハードディスクが挿せりゃそれでいいし。
というわけで、IT Firmware化して、素のままのディスクを認識できるようにします。
調べてみたところ、中身はLSIのMegaRAIDなので、
LSIから提供されているSAS 9210-8iのITファームウェアが利用できるようです。
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ファームウェア書き換え手順
Creating FreeDOS USB boot stick for BIOS flashingからbootstick.zipをダウンロード・解凍し、
以下のコマンドを実行する。
USBメモリを挿して、FAT32でフォーマットしておく。 cd 解凍先ディレクトリ syslinux\syslinux.exe -fma N: (USBメモリのドライブレター) xcopy usb-root\* N:\ /E/H/I (USBメモリにusb-root以下を全コピー)
その後、海外のフォーラムで有志が作ってくれたファームウェア書き換えセット一式があるので、
それをダウンロードし、USBメモリのルートディレクトリに中身をコピーします。
ダウンロード先: http://www.mediafire.com/?x1t5z0qyohnhopf
そして、USBメモリからブートして、以下の順番でコマンドを実行します。
*注: 失敗するとただのシリコン板になる可能性があるので、自己責任でやりましょう。
ブートレコードのバックアップ megarec -readsbr 0 backup.sbr SASアドレスをメモしておく sas2flsh -list ブートレコードを空にする megarec -writesbr 0 empty.bin フラッシュメモリを消去する megarec -cleanflash 0 IT FirmwareとBIOSをフラッシュメモリに書き込む sas2flsh -o -f 2108it.bin -b mptsas2.rom メモしておいたSASアドレスを設定する。 (忘れた場合でも、カードにバーコード付のシールが貼ってあって、そこに書いてあるはず) sas2flsh -o -sasadd 500605bxxxxxxxxx
これで完了です。
上手いこといってれば、M1015が9210-8iとして起動して、
起動時に挿したディスクがそのまま見えているはずです。
とりあえず、OpenIndiana b148に挿してみましたが、
そのまま認識しました。HDDも素のまま見えているようです。
これで気兼ねなくZFSで利用することができるはず。
しかし、重要な問題が一つ。
タイの洪水のせいで、HDDが買えない・・・。
テスト用に買った2TBが1玉しかない。(しかも去年の倍の値段で購入)
サンタさん、俺に2TB玉のHDDを8玉プレゼントしてください・・・。