アジャイルサムライ他流試合でLT発表してきました。そして今後の身の振り方について。

9/18に開催されたアジャイルサムライ他流試合に参加してきました。
アジャイルサムライ他流試合 : ATND



http://www.flickr.com/photos/54475936@N05/6161513458


アジャイルサムライとは、今年の7月に発売された、
アジャイル開発について非常にコンパクトにまとめられた名著です。


各地で道場という名の読書会が開かれており、
個別の意思を持ったサムライ達が、アジャイルについて熱い議論を交わしていましたが、
今回、それが一同に介してアジャイル開発について語り明かす場が開かれたというわけです。


私は、道場には参加できておらず、浪人として他流試合に乗り込んでいきました。

LT発表


元々、参加申し込みをした時は、
道場にも参加しておらず、アジャイルの経験が無い私が語ることなんて
何も無いと思っていて、LTへの参加は希望しないと回答していたんですが、
開催日が迫るにつれて、沸々と話したい欲求が出てきたので、
主催者の方に連絡を取ったら、幸運にも話をする機会を頂くことが出来ました。


いざ発表してみたら、浪人参加で、LTに出てたのは私だけだったので、
若干恐れ多い感じではありましたが、
発表を終えた後、面白かったと言ってくださった方が何人か居て、
非常に嬉しく思いました。発表できて良かったと思います。


内容は私の鬱屈した思いを、
アジャイルになろうとする前に、組織のこういうところに気をつけろ」という
オブラートに包んで話をする、といった感じです。


発表の時にも言ったことですが、アジャイルについて学び、
システム開発というものが幸せになるように、
もっと上手く開発できるように、ということを真剣に考えだすと、
私が勤めているITゼネコンが、ぶっちゃけうんこの塊に見えてきました。


正直、うんこの塊がそこにあることで、多くのハエが飯を食えているって事実があると思います。
ある意味で、経済的な合理性の元に膨大な無駄が存在しています。
今、現在、私もそんなハエの一匹に過ぎません。


でも、やっぱり楽しくないもんは楽しくないんですよ。
生きていくためには、仕事はしなくちゃいけないわけで、
せめて、その仕事をしている時間に、誇りとか楽しみが欲しいのに、
今は、それが感じられていません。
今回は、そういった思いの発露の形だったような気がします。


そして、今回参加してみて、
マスター・ニシムラ先生の講演や、多くの道場から参加してLTで発表していったサムライ達の話から、
正しさを目指す勇気をもらうことができました。
そう、「黄金の精神」ですよ。
SIerに居たころは、アジャイルは夢にしか思えなかった」
「誰に言われた訳でもないのに、黙々と素振りを繰り返していた」
私から見れば凄い人達ばかりだったのですが、
やはり同じような葛藤を抱えた上で、今があるんだという事を知ることができました。


実は、発表時には時間切れになっちゃったので、出せませんでしたが、
LTの資料には、おまけがあって、最後の1枚で
「仕事探してます」
と出そうと思ってました。


今年のrubykaigiあたりから漠然と考えていたんですが、
ITゼネコンからの転職を考えています。


とりあえず、今の会社で仕事していれば、当分の間は、
それなりの家に住んで、美味しい物食べたり、飲みに行ったり、
あんまり不自由すること無く食っていけます。
管理手法が確立されてるし、過去の実績に従った行動を取ればいいので、基本的に楽です。
正直、会社に文句を言いながら、適当に過ごして、アフター5のために生きようかと考えたこともあります。


でも、この船って、多分近い内に沈むんですよね。
少なくとも私はそう思っています。
マスター・カクタニ先生が、「監訳者のあとがき」で引用されていた竹内郁雄氏の言葉、
「プログラムを書いたことのないシステムエンジニアが威張っているような会社は早晩滅びる」
まさに、その通りになるだろうと思っています。


目先の楽さに目を奪われて、沈みそうな船には目を瞑り、
鬱屈した思いのまま仕事を続けていくのは、やはり良い人生ではないのだと思います。


今回のアジャイルサムライ他流試合で、
今、同じような思いで、転職しようとしている人が沢山居ること、
今、アジャイルな開発を実践していて、積極的に仕事を楽しんでいる人も、
過去にそういう悩みがあって、思い切って転職した人が沢山居ることを
実感しました。


本当に私がタフな男なら、
今の腐ってるゼネコンの世界を中から変えるように、
行動していくことも出来たかもしれません。
でも、私は立ちはだかる壁を一つ一つ潰して、
業界のために身を捨てるようなことが出来るタイプじゃないみたいです。
でもまあ、別に逃げたっていいんちゃうかなー?ってことでw


きっと何者にもなれない私は、
アジャイルサムライ達の楽しいけどしんどい世界で仕事していけるのかどうか分かりません。
でも、何かを変えれる内に、ちょっとだけ人生の舵を切ってみようかなーと思っています。


というわけで、私は仕事探していますw


いつか、サムライに、そしてマスター・センセイになれるかなあ。